目と耳で涼を楽しむ風鈴のお寺・正寿院

お休みの日に京都の宇治田原町にある風鈴のお寺、正寿院に行ってきました。
山間部なので市街地よりもかなり涼しく、小旅行気分を味わえる日帰りドライブにピッタリでした。

こちらへはマイカーで行くことを前提にした方が良さそうです。バスは1時間に1本あるかないかの地獄表(byみうらじゅん)だったので、マイカー以外なら宇治駅からタクシーで往復することになりそう。

いわゆる「インスタ映え」スポットでもあるので、ひねくれ者の私は行くまで少し抵抗があったのですが、なるほどいろんなものが綺麗に飾られていたので女子人気の理由に納得。
無数の風鈴の中に一つだけ陶器製の「てるてる坊主」風鈴が混じっていたりします。見つけるとうれしい…。

本堂に飾られた掛軸の絵柄の可愛らしさや庭に面した廊下の引戸に描かれたリスの絵など、女子が大好きな「カワイイ!」のツボを押さえた物が随所にあって、遠くても女子がわざわざ行きたくなるの、わかります。

本堂の襖の隙間から中を覗くと木造の不動明王坐像があり、なかなかかっこいい。迫力のある表情です。鎌倉時代、快慶の作。国の指定重要文化財とのこと。襖から覗き見てビックリの形相です(写真撮るの忘れました…)。

客殿の天井画は様々な日本画家さんによるもので、首が痛くなりつつ見上げて楽しめました(仰向けに寝て見ても良いそうです)。舞妓さんを描いたものが上手でした。

 
 
 
 
 
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客殿の猪目窓は、娘も「ハートの窓カワイイ!」と飛びつく映えスポットで、ハートではなく「猪目(ハート型に類似している古来から伝わる日本伝統文様)」であることを教えてみましたが、当然のように小学生には響かずでした。

外では風鈴の絵付け体験をやっていたので、もの作り大好きな娘にやらせてみました。
¥1.500で風鈴・筆2本・使い捨てパレット・紙コップが袋に1セットになっているものを渡されます。作業は白いテントの下に用意されたアクリルガッシュ・ポスカ・マジック・マステ・シールなどを自由に使って完成させます。娘は風鈴の絵付けをしてごきげん🎐

樹齢400年の立派な百日紅の樹がお庭にあって、風が吹くたびに風鈴の音色が涼やかで、目に耳に涼を感じられるなかなか素敵な場所でした。当日はお天気が悪く小雨が降っていたのですが、雨に濡れた風鈴はまた風情があっていい感じ。演出ではありません。

コロナ禍でなければ、猪目窓の客殿にて茶どころ宇治田原の最良のお茶が参詣者へ振る舞われるらしいのですが、本年は情勢を鑑みて中止とのことでとても残念。受付で個包装されたお茶菓子のみいただきました。

茶畑に囲まれた宇治田原は雰囲気が少し大原にも似たところがあって、ほのぼのとした良いところでした。夏のドライブにおすすめです。

  \ 「風鈴まつり」 /
  正 寿 院

開催期間:2021年9月18日(予定)まで
拝観時間:9:00~16:30
料金:大人700円 小人300円
駐車場協力金:300円
公式サイト: http://shoujuin.boo.jp/

 バスではなかなかキツイ立地です…