ヴォーリズ建築を求めて

ヴォーリズ建築を求めて滋賀・近江八幡へ行ってきました。
いくつか建物を見学してきたのですが、その中でも特に、大正時代に建てられたという旧八幡郵便局がとても素敵だったので写真をたくさん撮ってきました。

旧八幡郵便局は、1960年までは郵便局の局舎として使われていたそうですが、現在は、ギャラリーやイベント会場などとして活用される他、ヴォーリズ建築保存再生運動をされているNPO団体「一粒の会」さんの事務所にもなっているそうです。
「一粒の会」さんは、玄関部分の復旧工事をされた方々です。現在も少しずつ改築を進めてくださっています。

入って奥にあるお庭から2階へ続く階段をのぼると、改築が進んでいる1階部分とはまた違った趣のある展示室になっていました。

建築家として数々のすばらしい建築物を残し、近江兄弟社を設立した実業家としても知られるヴォーリズさんは、そもそも英語教師として来日されていたんですね。知らなかった。後に日本女性と結婚され、日本国籍を取得し、「一柳米来留(ひとつやなぎめれる)」と改名されているそうです。当時の時代背景では、様々なご苦労があったことでしょう。

京都にもヴォーリズ建築が多数ありますが、旧八幡郵便局には、言葉にできない独特のノスタルジーが溢れていて素敵でした。和洋折衷の建築が近江八幡の風景にうまく溶け込んでいて、一度行くと忘れられない場所になりそうです。